タイガースにおける大和という存在

大和

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タイガースにおいて、大和のファンというのはちょっとした聖域感があった。

大和のファンというのは野球が分かってる、あの選手の良さが分かるのは野球通、みたいな。

当然、FA移籍してしまって心の傷がまだ癒えてないファンも多いはず。

未だに大衆紙では、「大和の抜けた穴は大きくて、なかなかすぐには埋まらない」などといった記事も出る。

「果たして本当にそうだろうか?」

私は、大和の全盛期を知らない。出戻りのファンだから聖域が分からないのだ。

正直、私のなかでは「守備がものすごく上手い、ものすごく中途半端な選手」というイメージだ。

なぜこんな印象しかないのか?

大和のこれまでのキャリアハイはセンターを守っていた2013年か2014年だろう。

おそらくこの頃、今のように毎日試合を観ていれば、自分もそっち側にいっていたかもしれない。

でも、2016年に出戻った私の印象はどうしても、打率が残せなくて肝心なところでケガをする、ものすごく守備の上手い選手になってしまう。



いや、「残念、そこには大和が」は本当に好きだけど。

外野との中継や、そこからの送球、ポジショニングなど、細かいところまで隙のない守備はホント好きだけど。

結局は年間通して見ることができない。

金本監督になってからだけじゃなく、これまでも1年間フルに出場することがなかった大和は決してレギュラーとは言えない。

だから、出て行くとなっても、他の選手がそのポジションを争うだけのことだとも言える。これまでがそうであったように。

もちろん、金本監督は守備を軽視しすぎ、とくにショートのポジションはあれだけ守備が上手ければ.250で十分という意見もあるだろう。

でも、2017年までのチームには打線にそんな余裕はなかった。

金本監督は大和が出て行ったから急に守備重視といってるわけじゃない。あくまでも今シーズンまでの打線では、ショートといえども打力を重視せざるを得なかったのだ。

これは、ベイスターズのような打線であれば、大和というピースがピッタリ収まることを見れば明らかだ。

だからこそ、ロサリオの獲得と全体の底上げができた来シーズンのタイガースには大和が必要だったのだけど・・・

ただ、こればっかりは大和の人生だし、野球人として得た権利をまっとうに行使しただけだから仕方がない。

ファンとしては「大和の抜けた穴をどうするか」というお題を楽しむしかないのだ。

私は、意外とワクワクしてる。