「育てながら勝つ」を掲げて戦ってきた金本監督は、果たしてこの2年でその成果に満足しているのだろうか。
少なくとも、2年目に2位という成績を残したうえで、さらに就任前よりも選手層を厚くすることには成功したと思っているのは私だけではないはず。
ここで2016年の開幕のオーダーと2017年の終盤のオーダーを比べてみよう。
【2016年開幕スタメン】
1 高山(左)
2 横田(中)
3 ヘイグ(三)
4 福留(右)
5 ゴメス(一)
6 鳥谷(遊)
7 西岡(二)
8 岡崎(捕)
9 メッセンジャー(投)
【2017年9月27日スタメン】
1 俊介(中)
2 上本(二)
3 糸井(右)
4 福留(左)
5 中谷(一)
6 鳥谷(三)
7 大和(遊)
8 梅野(捕)
9 秋山(投)
どちらにも顔を出しているのは福留と鳥谷だけ。あとは総入れ替えといってもいい状況になっている。
「レギュラーが確定できてない」「育成が進んでる」、この状況をどう見るかは人それぞれですが。
ただ、一つ言えるのは、この1,2番コンビでスタートするほど選手層が薄かったということ。
もちろん2016年の開幕時点ではいずれも一軍経験はない。
たしかに、夢のある1,2番ではあったが(金本監督が未熟でロマンを求めすぎ?)、外野枠がこのスタメンで成立してる時点で今とは選手層がまったく違っていることは間違いのないところ。
いまならどうだろう?
「福留」「糸井」「俊介」「中谷」「髙山」「江越」「伊藤隼」・・・
ベテラン2人の他に枠は1つ。それに加えて福留の休養日を含めると、来年の外野枠は1.5といったところか。
普通に考えると、この1.5枠を、俊介、中谷、髙山の3人で争うことになるだろう。
さすがに福留と糸井の2人が同時にケガで離脱ということになったら厳しいが、そんな事態にさえならなければまぁまぁ。
来春のキャンプが終わってみなければ分からないけれど、内野陣も含め、起用に迷うくらいの選手層にはなったんじゃないかな。2位という成績を残したうえで。
やっぱり、3年目の金本監督に期待せずにはいられない。