いやホント、きのうは完璧な試合でしたね。
この3連戦は1勝すればいいという余裕の状況でしたが、初戦から見事に現状の力の差を見せつけるような展開になりました。
そしてその圧倒的な結末は試合前から決まっていたかのようでした。
まずは先発ピッチャー。
本来ジャイアンツは交流戦明けの首位決戦ということで、タイガースが苦手とするメルセデスにはじまり、戸郷、そしてエースの菅野を並べたかったはず。
ところが菅野が直前で抹消(しかも本人が志願して)という事態に…。
一方のタイガースはローテーションの再編が可能な状態で、敢えて決して調子が良くない状態の西をカード初戦に持ってきました。
この3連戦に向けて、西、青柳、秋山の誰を頭に持ってきてもいい順番でローテを組んでおいて、調子の良い青柳は来週の頭に持っていくという余裕の編成です。
それに加えあちらはスモークの退団というドタバタまで。
まぁ、守備走塁まで含めるとここ最近のスモークなら松原のほうが良いというジャイアンツファンもいるみたいですが。
それでもやっぱり一発のあるバッターは怖いですよ、どんな状態でも。
退団の理由はちょっと同情してしまうのであまり多くは書きませんが、もうこの時点でタイガースは優位に立っているように見えましたね。
さらに、きのうの試合は医療従事者への感謝の意を込めて企画された「HEALTH CARE HEROES GAME」として開催されました。
タイガースの選手会(坂本誠志郎)が発案して行われたこの企画。
青を基調とした帽子や青いベースなど、球場全体がちょっといつもと違う雰囲気になっていましたよね。
ただ、こういうことをやるときってチームが弱いと微妙な空気が流れるものです。
少なくとも例年のタイガースだったら「いやいやそんなことよりも・・」みたいな空気が流れていたかもしれません。
でもきのうは「医療従事者へ勇気を与える」という言葉が決して浮いていなかった。
試合前の「クラップ・フォー・ケアラーズ(感謝の拍手)」のときなんか強いチームのオーラみたいなものを感じましたね。
あの懐の大きい雰囲気というか泰然とした空気感。ちょっと感動しましたよ。
そしてその試合で勝つという。
これホントに、今シーズンのタイガースはひょっとしたらひょっとしますよ。
P.S. 医療従事者の方々には心より感謝申し上げます。