タイガースが優勝する可能性を探るためのセ・リーグ各チームの素人による戦力分析。
これまではタイガースの対戦相手であるセ・リーグ5チームの戦力をみてきましたが、今回はいよいよ我らが阪神タイガースです。
2位で終わった昨シーズンを踏まえ、今シーズンは優勝が狙える、いや、いろんな意味で狙わなければならないシーズンが始まります。
【新外国人・FA編 補強】
新外国人の補強はウィリン・ロサリオと、ディエゴ・モレノの2人ですが、なんと言っても、このオフの補強のポイントはウィリン・ロサリオに尽きますよね。
ついにタイガーズは「神のお告げ」の呪縛を解く覚悟を決めて、球団史上最高額の年俸で新外国人を迎え入れることにしたわけですから・・。
メジャー、韓国リーグと実績を残しているロサリオが、満を持して阪神タイガースの一員となるということがどういうことか。
まぁ、ロサリオが活躍するかどうかの話はまた次の機会にでもするとして、まずは覚悟を決めてロサリオを獲りにいったという球団の姿勢を評価したいですよね。
これまで、さんざん中途半端な決断をしてきた(せざるを得なかった?)タイガースが、これだけの挑戦をしてきたという事実に、今シーズンへの意気込みを感じます。
と同時に、3年目の金本監督への期待が覗えますよね。
とにかく、ロサリオの活躍が今年のタイガースの成績を左右することは間違いありません。
あと、あまり目立ちませんが、昨年完璧な仕事を成し遂げた中継ぎのフォロー要員、とくにドリス、マテオのバックアップとしてモレノを補強したというところに球団の強かさ(したたかさ)を感じます。
これ、なかなかいい仕事ですよね。昨年活躍したリリーフ陣のなかで、1人2人は調子を落とすのを見込んでいるという。球団が、昨年の実績にあぐらをかいていないというか。
さらに注目は大和の人的補償の尾仲祐哉ですね。
賛否両論ありますが、個人的には獲れて良かったと。大和の放出はたしかにイタいけれど、ある意味ではそれ以上の期待ができる素材と言ってもいいのではないでしょうか。
プロテクトを外れた、くすぶってる中堅(表現が失礼ですが・・)を獲るよりも、将来性の期待できる2年目の若手を獲得できたのはむしろプラス要素として捉えたい。
ルーキーイヤーの尾仲は、二軍で、良いときのうちの山本と同じくらい完璧な成績を残してます。
1軍での防御率はあまり褒められたものではありませんでしたが、これ、ほとんどがイニング跨ぎの2イニング目で得点されての成績ですから、使い方によってはかなりの可能性がある。とくに今のタイガースのリリーフ陣のなかで登板機会を調整すれば・・・
さらに、将来性という意味で言えば、先発起用も含めて金の卵という可能性も。
一方、DeNAを戦力外になった山崎憲晴に関しては、ハッキリ言ってすぐに一軍というポジションではありませんが、選手層の厚みと考えると心強い。
もちろん、山崎が昨年までのような成績でバリバリのレギュラーという状況になった場合は、それなりのチーム状況ということになります。
ただし、戦力外とはいえ、こういう渋い選手とWinWinの関係を築けるといったあたりがいまのタイガースの強さなのかもしれません。