タイガースが優勝する可能性を探るためのセ・リーグ各チームの素人による戦力分析。今回は昨年11年ぶりのBクラスに終わった4位の読売ジャイアンツです。
【補強】
2016年オフの大型補強の結果が必ずしも成功とはいえないジャイアンツ。今オフもかなりの金額を費やして実績重視の補強を行いました。
まずはなんと言っても、昨年のホームラン王でもあるアレックス・ゲレーロの獲得を実現させたのは大きいですね。本拠地が狭い東京ドームになれば40本も決して夢ではないので、セ・リーグ各チームにとって怖い存在になることは間違いありません。
さらにFAで、昨年は2度目の11勝をマークした通算成績53勝の野上亮磨を獲得しました。実績的にはそれほどの数字を残しているわけではありませんが、ローテーションの一角を担うには十分の実力を持っているのは確か。
元ブルワーズのテイラー・ヤングマンを調査しているのも不気味です。「追記:獲得しました」
ただし、執ようなまでの捕手指名を推し進めたドラフトに関しては、素人目にみても疑問符しか浮かびません。(プロの目からみれば納得なのか?)
しかもドラフト1位の鍬原拓也は恒例の(?)故障スタートで前半戦は絶望との噂も。
野手では、4位北村拓己、5位田中俊太あたりは即戦力としても期待できますが、今のジャイアンツは高額所得者がレギュラーに座っているので活躍の機会を与えられるかどうかが一番の問題かも。
【投手】
ジャイアンツの先発陣はセ・リーグNo.1ではないでしょうか。メンバーだけ見ればハッキリ言ってカープより上でしょう。
菅野智之、田口麗斗、野上亮磨、山口俊、畠世周に加え、再起を懸けた内海哲也、吉川光夫と、念のため杉内俊哉。大竹 寛は中継ぎに廻るにしても、このメンバーが額面通りの活躍をしたら・・。
マイルズ・マイコラスがメジャーに移籍してホッとしていましたが、冷静に先発陣をチェックしてみると喜んでる場合ではないと。
中継ぎ陣もかなり手強い。
ストッパーのアルキメデス・カミネロ、セットアッパーのスコット・マシソンをはじめ、昨年は何かとお騒がせな澤村拓一、さらに西村健太朗、池田駿、田原誠次と、年齢と実績のバランスが良い中継ぎ陣はなかなかのものです。
ジョブチューンを見て、「仕事もろくにしないで何してるの?」と、ファンでもないのに憤りを感じた森福允彦以外は結果を残しそう。
【野手】
昨年、20本以上ホームランを打った選手がいないという失態をさらしたジャイアンツにとって、来日1年目で十分すぎる結果を残したゲレーロは何よりも有り難い存在といえます。
村田修一の(親心の?)戦力外はいまだに疑問ですが、ゲレーロの加入で負担の減った阿部慎之助と、昨年、とくに前半戦不振の長野久義が復活して下位打線に並んだら厄介ですね。
ケーシー・マギーを軸に、村田の背番号を背負った岡本和真(事故を起こしてしまって大変ですが)と、中井大介、吉川尚輝、山本泰寛あたりが二塁、三塁を争うのでしょうが、この辺が当たれば穴がなくなります。
衰えがみえる陽岱鋼もそこそこやるでしょうし、坂本勇人はもう間違いないでしょう。
なぜか溢れかえっている捕手に関しても、打線が上手くハマれば守備力の安定した小林誠司を出していれば安泰です。
【予想】
昨年、まさかの13連敗もあり4位に終わったジャイアンツ。
さらに、マイコラスがいなくなってひと安心かと思いましたが、冷静に戦力を見渡すと・・・、かなり手強そう。
そう、もともとジャイアンツというチームは、セ・リーグでも有数の戦力を持っているんですよね。
昨年が悪すぎた。投打ともに前半戦で完全にリズムを崩していましたから。
そういう意味では、チームが持っているポテンシャルを発揮したら間違いなく優勝争いに加わる、というより、歯車が合えば止められないといった雰囲気も。
ということで、今年のジャイアンツの順位予想は2位。も、もちろん優勝はタイガースです。