アメリカには「ハネムーン期間」という、新しい大統領が就任してから100日間は、その新政権に対する批判や性急な評価を避ける紳士協定がある。
通常、各企業の株主総会が集中する6月下旬、開幕から100日くらいが経つちょうどその頃、阪急阪神ホールディングスの株主総会も行われるのですが・・・
あちらの様式に習ってか、例年、批判の声が上がる総会の場で、1年目の金本政権は批判を浴びなかった。
しかも次の年、前年4位に終わったシーズンを越え、2年目の株主総会でも、無風状態だったという。
せいぜい株主から出た批判は「阪神電鉄の電車の色は、なぜ宿敵のイメージカラーのオレンジなのか、あれを黄色にはできないのか」といったものだったとか。
全てではない、もちろん全てのファンが納得しているわけではないはず。でもやっぱり、多くのファンは金本政権に一定の評価を与えてる、もしくはその将来に期待しているのではないだろうか。
ファンだけでなく、フロントも含めたその誰もが「超変革」の結実を心待ちにしているに違いない。
金本がタイガースの監督就任を承諾し、新政権は複数年契約で発足。そのときフロントは金本監督に、「2年連続で最下位でもいいから3年目は優勝争いができるようなチーム作り」を要請した。
このことからその契約期間は当初3年と思われていたが実は2年契約だった。
そして今年新たに複数年契約を結んだが、もちろん、本当に2年連続で最下位に終わっていたら契約が更新されていたかは分からない。(とくに外野が黙っていない?)
でも、少なくとも金本監督は、この2年間である程度の感触を得ていなければ辞めていたはず。
そして、新たに契約を更新したということは、本人には優勝への道筋が見えているに違いない。
金本監督は就任当初から「育てながら勝つ」と公言していたけれど、来年からの契約(再び2年契約?)ではどうなんだろう。少しは育成が進んだとみるのか、それともまだまだ育成なのか。
1年目のスローガンは「超変革」で、2年目が「挑む」。
最初の1年はこれまでのやり方を変える1年。2年目はチャレンジャーとしての1年といったところか。
で、3年目のスローガンは「執念」
これ、4年目でいいんじゃ?と思った。あと一歩で優勝を逃したときとか。
でも本気なんだろう。金本監督だけじゃなくフロントも。