タイガースが優勝する可能性を探るためのセ・リーグ各チームの素人による戦力分析。今回はタイガースの2017年ドラフト編です。
【1位】馬場皐輔
ドラフト入団の投手として、唯一、宜野座での1軍キャンプが決まった馬場皐輔。フロント、首脳陣の期待がかかる馬場は、今月中旬に風邪をひいて、宜野座行きが危ぶまれましたが無事チケットを獲得しました。
なんと言っても握力が90kg以上あるという。個人的にはドラフト1位ということよりも、この破壊力のある数字に惹かれています。
それにも増して、報道をみていると、一軍キャンプが決まる前から一貫して「自分のペースで」という言葉を使っているのが印象的。
宜野座でのキャンプは、報道陣の数の多さだけでなく球界のOBなど、いるだけで威圧感のある方々(笑)が訪問することもあり、オーバーワークで怪我をするケースが多々あるので・・・
実行できるかどうかは別にして、この心がけは大切です。
期待しすぎてはいけないというのは分かっているつもりですが、正直、10勝近い数字を残すのではないかと思っています。まぁ、いちファンがココで何を言おうが馬場くんには影響はないのでハッキリ言っておきます。馬場皐輔はケガさえなければ最低5勝はするでしょう。
【2位】高橋遥人
キャンプのメンバーを最終的に決めるため行われた24日のコーチ会議の合間に自主トレを視察した首脳陣、とくに金本監督の評価が高かった高橋遥人。金村コーチの「左の岩隈」という評価からも、素材の良さは覗えます。
体幹のバランスが極端に狂っていたということも判明し、課題でもある制球が大幅に改善される見込みも十分。
たしかに、なにか特別なものを持っているという感じではありませんが、ストレートの質はピカイチということで、もしかしたら宜野座途中合流、あわよくば開幕一軍という青写真も描けなくはないでしょう。
【3位】熊谷敬宥
どことなく名前が鳥谷敬に似てなくもない熊谷敬宥。
守備の良さと同時に、島田をも凌駕しそうな走塁能力が判明した熊谷ですが、とりあえずは早々にスイッチヒッターに挑戦ということで、さすがに開幕一軍は無理か?
考えてみれば、今年のタイガースの二遊間の争いに1年目から参戦するのは難しい(無理という意味ではない)ので、慌てずに将来性を見越しての挑戦ということなのでしょう。
個人的には、「守備と走塁を生かして、1年目は少なくとも右打者としてシーズンを迎えても良かったかな」とは思っているものの、そのチャレンジ精神は今後のプロ生活で必ず報われるときが来るはず。
【4位】島田海吏
赤星の後継者として期待の53番を背負った島田海吏。
「中学時代に陸上100メートルで桐生祥秀選手に勝ったことがある」というフレーズばかりが先行して、ちょっと本人はやりづらいと思います。
ただし、走塁の臨時コーチ秋元さんも「まだ伸びしろが十分にある」と認めているので、やっぱりレッドスターの再来を期待せずにはいられません。
新人王を獲った赤星でさえも、「初めてのキャンプは打ったボールが前に飛ばなかった」と言われていたくらいですから、今年の10月には想像もしていなかったことが起こっていても不思議ではない!?
【5位】谷川昌希
この選手がドラフトの5位まで残っていたのですから、ケガを持っていなかったとすればラッキーですよね。
年齢的には中谷、江越、糸原、島本と同い年ということで、新人とはいえ本人も相当気合いが入っているように見えます。
残念ながらキャンプは安芸スタートですが、実力は十分に一軍レベルのはず。とにかく、自主トレの様子をみても、元気がいいですし、何よりも精神的に大人な雰囲気が漂っていますよね。
全日本のエースとして国際試合でも活躍しているし連投もこなせるスタミナもあるようなので、むしろ不安要素が見当たりません。必ず今シーズン中に甲子園のマウンドで躍動する姿が見られるでしょう。
【6位】牧丈一郎
2017年で唯一の高校生指名、どちらかというと将来のストッパー候補なのかな。
ストレートの球質が認められてのドラフト指名といったところだと思いますが、自主トレが始まって早々に(足に不安があって?)練習を別メニューで行っているというのが気になります。
ただし、もともと「今年からすぐに一軍で」という即戦力候補ではないので、ゆっくり育てましょう。とにかくケガなく練習を積んでいくのが今の目標といったところでしょう。
【育成ドラフト1位】石井将希
2017年は育成枠は石井将希1人。
金本監督は、タイガースの将来を担う若者達と初対面した際、全員の前で「プロに入ればドラフトの順位は関係ない」と言ったようですが、この言葉、なにより身に滲みたのは石井でしょうね。
正直に言えば、プロ野球の歴史でも、育成枠で入団して活躍した選手はほんのわずかですから、ぜひとも頑張ってもらいたい。
まずは、歳内、横田とともに二桁が目標。タイガースに三桁背番号の選手がいなくなるといいですね。
【呂彦青(ル・イェンチン)】
台湾のアマチュア球界No.1投手とも言われている呂彦青。
本来は外国人枠ですが、基本はメッセンジャーが来年FA取得して日本人登録になる(実質的に外国人枠が1つ増える)ことを見越しての育成枠と言っていいでしょう。
もちろん、メッセ、マテオ、ドリス、モレノのうちの誰かに何かあれば一軍登録も可能です。
どちらにしても、呂に関しては実力的にはドラフト1位と言ってもいいくらいの潜在能力を持っていることはたしか。他チームのファンも羨む逸材(今年のドラフトは1位指名2人?)といえます。
NPBへの憧れもあってモチベーションが高そうだし、早く日本に馴染もうとしている姿もいいですよね。
あまり前例のない獲得の形ですが、長く日本で活躍する選手になってくれることを期待しています。
以上、ドラフト入団選手の印象でした。