勝負強さでは掛布以上

金本知憲003

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当時は、あの中日ドラゴンズのスター “星野” が、タイガースの監督をやるなんて信じられなかったし、まさか次の年に優勝しちゃうなんて思ってもみなかった。

ただ、この年の優勝も久しぶりだったから嬉しかったけど、それよりも印象に残ってるのは2005年の優勝の方かな。

2005年は、ホームランの数は他チームに比べて多い方ではなかったけど、ヒットの数が多かった。だから毎試合毎イニングのようにチャンスがあって楽しかったのを覚えてる。(もちろんチーム防御率1位、リーグ最少失点という投手陣の活躍もだけど)

これがそのときの数字。左から「チーム打率」「安打数」「本塁打数」「得点」の順に並んでます。

阪神タイガース  .274  1401  140  731
中日ドラゴンズ  .269  1323  139  680
横浜ベイスターズ .265  1324  143  621
ヤクルトスワローズ.276  1389  128  591
読売ジャイアンツ .260  1300  186  617
広島東洋カープ  .275  1374  184  615
阪神 .274 1401 140 731
中日 .269 1323 139 680
横浜 .265 1324 143 621
ヤクルト.276 1389 128 591
読売 .260 1300 186 617
広島 .275 1374 184 615

 
これを見ると、いかに得点が多かったかが分かります。ホームランというよりも、いかにつなげて得点をするか。

データ的に見ると残塁も多かったみたいだけど、全然そんな印象がない。とにかく、ランナーが出れば必ず得点に結びつけていた印象がある。



それを牽引したのは金本と今岡で。たしかに1985年のバース・掛布・岡田も凄かったけど、2005年の金本と今岡も凄かった。

とくにあの年の金本は手がつけられなかった。もちろん2005年が金本のキャリアハイなんだけど、あれだけ明確なキャリアハイの成績を残す選手は少ないはず。

本塁打40本、打率が.327、長打率.615(得点圏打率が.366)、打点が125点、もちろんフルイニング出場。

とにかくチャンスで金本に打席が回れば必ず得点が入るような気がしてた。こればっかりはさすがの掛布も及ばなかったと思う。意外と掛布ってチャンスで凡退してたイメージあるんだよな。

いま若い選手にしきりに言ってるようだけど、金本の、まさに状況に応じたチームバッティングは見事だった。四球が多いだけじゃなくて併殺も少ないし、三塁にランナーがいるときの得点率は異常に高かったと思う。

ホント、あんな凄い選手はなかなかいないよ。金本がFAで来てくれて良かったと。

でも、あれからまた、優勝しないシーズンが続くんだよな。

暗黒の時代というほどではないけど、なんとも中途半端な時代が・・・