タイガースにやっと初日が出ました。
まぁ、勝ちに対しては「ジャイアンツ相手に勝てて良かったのかな」くらいしか感じませんが、どちらかと言うと周りのザワつきが収まるのが嬉しい。
これでやっと選手も試合に集中できますね。
オープン戦は勝ち負けは関係ないとはいっても、さすがに負けが続くと「オープン戦で最下位のチームで過去に優勝したチームは・・」「オープン戦でBクラスだとシーズンでも・・」などいろんな数字を引っ張り出してヤンヤと騒ぎ立てる輩が溢れるから鬱陶しい、はず。
もちろん、首位に立てば今度は「オープン戦で首位になったチームは・・・」が始まるので、なんとなく5位あたりをウロウロしてるのがベストですが、さすがにここからそれも厳しいので、10位くらいで終わってくれればいいかなと。
それよりも今年のオープン戦は、とにかく勝ちにこだわるよりも、お試しやデータ取りなどを重視してほしいと思いますね。
高橋遙人というパンドラの箱
きのうの試合は内容もそこそこ良かったので、勝ちよりもそっちの方が嬉しい。(もちろん内容が良ければ必然的に勝利に近づくわけですが・・)
で、きのうはなんと言っても遙人。前回に続く好投ですっかり時の人となっています。
いま現在、少なくとも評論家陣で、遙人にネガティブなことを言う人っていないんじゃないかな。中継では岡田さんまでベタ褒めでビックリしました。
「肩のインナーマッスルが弱い」
正直、今の彼にあるネガといえばこれしかありませんよね。
要するに、「プロとしては野球肩が少し弱いから、今のまま使い続けると故障して終わっちゃうよ」ということなんですが・・
肩のインナーマッスルって投手にとっては非常に重要で、この数値が低いと故障のリスクが極端に上がるから慎重にならざるを得ない。
金本監督は選手生命というのをかなり意識している人なのでとくに気にしているのでしょう。
本人は「スタミナはあるのでもっと投げられる」と言っているらしいですが、やっぱり焦りは禁物です。
本人はそりゃ投げたいでしょう。でもここは首脳陣がしっかりと管理するしかない。
逆にこの数値であれだけ投げられるのは信じられないことらしいのですが、2009年ドラフト1位の二神投手もこれに悩まされた。
(あのときとはチーム事情も違うし)球団もさすがに同じ轍は踏まないでしょう。
その辺りの事情を知らない人は使え使えと騒いでいますがとりあえず無視で。
投手陣で言うと、ドリスが安定の投球でとりあえずここまでは文句なし。
岩貞も粘りがあって良かった。バタバタする場面も多々ありましたが、終わってみれば「5回、被安打3で自責点2、四球1、奪三振8」という内容で、ローテに一歩近づきましたね。
ゲレーロの一発も「あそこに投げてはいけないのが改めて分かった」と、やや余裕のコメント。
相変わらず監督から髙山と同じようにイジられてるのが好調の秘訣?
中谷、陽川、髙山、大山ら若手がすべて結果を出す
きのうは、中谷、陽川、髙山、大山といった期待の野手が揃って結果を出しました。
中谷もやっと結果が出ましたね。試合後に監督が「いま取り組んでいることができ始めている」「今やっていることが間違いではないと理解してほしい」とお褒めのコメント。
本人も「言ってはいけないとは思うけど、ホッとした」と本音を漏らしてましたね。
髙山が真ん中の甘い球を捉えはじめたのはいい傾向。ストライクを確実に仕留めるという。器用で、ボール球でも仕留めようとしちゃうのが髙山の欠点なので、これが治ったら期待しかありません。しかも打球が強くなっている。
陽川もやっと落ち着いて野球ができている雰囲気が出始めました。
今までは、いくら二軍で結果を出しても一軍に上がった瞬間に気合いが入りすぎて自分の野球ができなくなっていたのでこれもいい傾向です。
いまのような平常心で(二軍にいるような感じ?)取り組めば必ず結果はついてきますよね。
ということで、きのうの試合は勝ちよりも嬉しい収穫がいくつかありました。
あと、昨日書いた「西岡の姿が・・」というのも完全に勘違い。きのうはきちんと試合に出ていましたね。
ケガでなくてホッとしたのですが、やはりちょっと元気がないのが気になります。
まぁ、明日からは気温も上がりそうなので調子も上がってくるでしょう。
もちろん、これは選手全員に言えること。きのうまではキャンプの疲れと寒さで大変でしたが、明日からはまさに本気モードでレギュラー争いが第二段階に。
そう、福留、糸井も本格的に参戦してくる明日からの5試合は、タイガースにとっては非常に重要になってきます。
その次の週にはほぼ開幕スタメンも固まるはずなので、ここからの5試合は見ものです。