今年タイガースが優勝する可能性を探るため、セ・リーグ各チームの戦力を素人なりに分析して今シーズンの戦いを予想したいと思います。
昨シーズン、それぞれのチームがポテンシャルをどのくらい発揮していたかといったところも含めて見ていきましょう。
今回は、昨年チャンピオンの広島東洋カープです。
【補強】
オフシーズンの補強は、今のところ新外国人の「レオネル・カンポス」という右の中継ぎ投手のみ。チーム事情から言えば左の先発及び中継ぎが欲しいはずですが、なぜか右の中継ぎ。
ドラフトも高校生中心で即戦力はそれほど期待できません。
全体的に、現在のチームは補強するまでもないくらいに仕上がっているということなんでしょうか。
【投手編】
カープの先発は、薮田和樹(15勝)、野村祐輔(9勝)、大瀬良大地(10勝)あたりは今シーズンも安定してそうですね。
まぁ、2年目でブレークした岡田明丈(12勝)が未知数なのと、昨年不調のジョンソン(6勝)はやや不安材料といったところですが、先発の駒は揃っています。
中継ぎ陣に関しても、中崎翔太、今村猛、一岡竜司、中田廉、九里亜蓮、ジャクソンなど、補強も含めてかなり層が厚いので崩壊する可能性は低いですね。
ただし、昨年の右投手4人で46勝という先発陣の成績はちょっと出来過ぎだったと思います。いやこれ、黒田の抜けた穴を埋めすぎでしょ!だって2016年は藪田も大瀬良も3勝ですから。
いっけん先発陣は数も揃っていて不安はなさそうですが、個人的には今年のカープはここで計算が狂うと思っています。
少なくとも左の枚数が足りないのは確実だし、唯一のローテ左腕であるジョンソンの調子が今年も上がらなければ首脳陣が頭を悩ますことは間違いありません。
【野手編】
これは野手陣にも同じことが言えますね。
もちろん、今のカープ打線はかなり強力ではありますが、おととし、昨年とも出来過ぎ。
昨年、鈴木誠也が途中離脱したくらいであとはほとんど好調をキープ、鈴木の抜けた穴も十分以上に松山竜平が埋めました。
西川龍馬や野間峻祥の伸びしろは期待できますが、田中広輔、菊池涼介、丸佳浩が今年も揃って好調を維持できるでしょうか?鈴木のケガの回復が遅れているという情報も。
そういう意味では、一塁手としてのバティスタあたりもカギを握るかもしれません。
【予想】
当然、カープは3連覇するだけの力は持っているし、その可能性も十分にあります。ただし、この2年は投打ともにチームのポテンシャルを発揮しすぎてる。
レギュラーやローテが年齢的にも油が乗っているとはいえ、ここまで立ち回りが上手くいくと・・。
リスク管理が奏功しているとも言えますが、ケガや不調で落ちる選手もほとんど出ていないし。(敢えて言えば菊池はケガで不調?)
要するに、チームが完成しすぎていて、逆に伸びしろがあまり期待できないと。
「チームの戦力が整っているのにさらに補強して畳みかける」といった破壊力を感じない。(球団の方針といえばそれまでですが)
ということで、今年のカープの予想順位は3位です。
まぁ、カープファンには負け惜しみと思われてもしょうがないですが・・。